約 2,770,953 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1296.html
敗走! ジョータローと逢えてよかった 降り続けた雪により銀色に染められたアルビオンの降臨祭十日目、最終日。 街の西側に駐屯していた連隊が武装してやって来たと思ったら、連合首脳部の泊まる宿をいっせいに襲撃した。 反乱である。 街の西区に駐屯していた連隊および一部ゲルマニア軍が反乱を起こし、各地で連合軍と交戦を開始した。 シティオブサウスゴータに駐屯していた部隊の崩壊は早く、反乱などまったく予期していなかったために指揮系統は混乱していた。 反乱の原因すら解らない。兵から不満の声が上がっている訳でもないし、内通者らしき存在もまったく無かった。 勝利を祝った戦友が虚ろな表情で武器を向けてきたがため、王軍の士気は低く戦意を持てないものまでいる。 昼前には市内の防衛線は崩壊し、至る所で王軍は壊走を開始した。 そして偵察の竜騎士の報告により、アルビオン軍主力がシティサウスゴータを目指し進軍を開始したとの知らせも入る。 連合軍はロサイスまでの退却を決定。 この命令は慰問隊には一切知らされぬまま実行され、魅惑の妖精亭の面々は承太郎が知らせてくれねば置いてきぼりになるところだった。 ロサイスに到着した連合軍は、まだ危機を脱した訳ではなかった。 事情を飲み込めてない王政府は撤退を認めず、やっとの事で許可が出たのは半日後。 敗軍が乗船を開始した時、アルビオン軍主力の進軍が予想より早いと報告が入り、連合軍すべてが乗船しアルビオンから退却するより早く、主力五万に連合軍から離反した二万を加えた七万の軍がロサイスに到着する方が早い。 連合軍が生き残る手段はひとつ、七万の大軍を足止めするしかなかった。 ルイズは意気消沈していた。 今までにない最低な喧嘩を承太郎としてしまい、ただでさえ気分は最悪なのに、反乱が起きて大混乱になりロサイスまで敗走してしまうだなんて。 楽しかった降臨祭の最後がこれだなんて、あんまりだ。 でも、ルイズにはまだそれよりさらに最悪たりえる事態が迫っていた。 それは乗船を待つための天幕にまでやって来た伝令兵が伝えてきた。 司令部へ来い、との命令を聞きルイズは一人で命令を受けに行く。 そして、蒼白な顔で司令部から出てきたルイズは、なぜかロサイスの街外れに向かう。 気になった承太郎は、それがルーンの働きかけなのか解らぬ苛立ちを噛みしめながら、ルイズの後を追いかけた。街外れの寺院に到着すると、 ルイズは馬丁から馬をもらいまたがろうとした。 そのルイズの肩を、承太郎が掴む。 「そっちは街の外だぜ」 「……解ってるわよ」 震える声で答えるルイズの握られる命令書を目ざとく見つけた承太郎は、スタープラチナを使って即座に奪い取り目を通す。 「……何だこれはッ」 「字、勉強したんだから読めるでしょ? 虚無の魔法で敵軍を足止めするの」 ルイズが答えると、命令書に興味を持ったデルフリンガーが鞘から口を出す。 「おでれーた。しんがりを任されるたぁ、すげーな。 しかも敵軍は七万ときた。てーしたもんだ。でもどうやって足止めすんの?」 命令書にはこう書いてある。 『ここから五十リーグ離れた丘の上で待ち構えて虚無を放て。 敵に見つからぬよう、陸路で迎え撃ち、魔法が尽きるまで敵軍を足止めせよ 尚、撤退も降伏も認めない。何としても街道を死守せよ』 つまり、死ね、と命令されたのだ。ルイズは。 「……本気で行くつもりか?」 「……何よ。心配してるの? 私みたいな女、嫌いなんでしょ?」 ルイズは承太郎を睨みつけたが、瞳には恐怖や悲しみの色が濃く刻まれていた。 だがそれでもルイズは任務を遂行しようとする。 「軍は私を認めてくれている。虚無の私を認めてくれている。 だからこんな大役を仰せつかる事ができたの、とても名誉な事だわ。 私が行かなきゃ、みんなが死ぬ。ギーシュやメイド、魅惑の妖精亭のみんなが。 ……私の事はほっといで。私はあんたのご主人様になれなかった……駄目なメイジよ」 肩に乗った承太郎の手を払い、しかしルイズは馬に乗ろうとしなかった。 どうしてだろう。行く覚悟はできているのに、足が動かない。 承太郎がすぐ後ろにいると思うと動けない。 その瞬間、雷が全身を駆け巡るかのように、ルイズは唐突に閃いた。 ――ああ、そうか。ジョータローと喧嘩したままじゃ、イヤなんだ。 閃いて、顔が熱くなる。何で、そんな事を閃くのか考えつくのか思ってしまうのか。 相手は、無口で、デカくて、無口で、何考えてるか解らなくて、無口で……。 そんな奴を相手に、どうしてこんな気持ちになってしまうんだろう。 昨日、言われたのに。 『俺はてめーみたいなうるせえ女が一番ムカつくんだ!』 一番、一番……誰よりも、ムカつく相手。それがルイズ。 ふと、ルイズは思い出した。 フーケのゴーレムの下から承太郎が現れた時の安堵と喜び。 ワルドが裏切った時、壁を破って承太郎が現れた時の安堵と喜び。 ヴァリエールの湖の上で、承太郎が手を差し伸べてくれた時の……。 カァッ、とますます顔が熱くなる。 自覚してはいけない、必死に目をそらしていた感情が湧き出てくる。 もし相手が普通の貴族の男性だったなら、目をそむけなかったかもしれない。でも。 「ジョー……タロ。あんたが私の事を嫌ってるっていうのは、よく解ってるわ。 キュルケみたいに色っぽくないし、タバサみたいに賢くないし、 メイド……シエスタみたいに料理が得意じゃなければ素直でもない。 何より、すぐ怒鳴って、やかましくて、ムカつくんでしょ? でも、最後のお願いくらい、聞いてくれる?」 どうせ、どうせ死んでしまうなら。 連合軍の盾となって、七万の軍勢に蹂躙されて死ぬのなら。 せめて、最後に――。 ルイズが振り返ると、厳しい表情の承太郎が言葉の続きを待ってくれていた。 「結婚式、したいの」 恐る恐る差し出した手を、承太郎が優しく掴み返す。 するとルイズは高鳴る鼓動を必死に抑えて、寺院の中に向かった。 「か、勘違いしないでよね。あんたが私の事を嫌ってるのは知ってるし、私だって別にあんたの事、そんな目で見てたりなんかしないんだから。 ただ……やり直したいの。結婚式の思い出が、裏切り者のワルドとだけなんて、それって……すごくさみしいって言うか……だから、この際、あんたでもいい」 寺院の中にはすでに人影は無かった。 ステンドグラス越しの夕陽が荘厳な雰囲気に仕立て上げ、静謐な空気が漂う。 ルイズは祭壇の前まで行くと、承太郎と向かい合った。 何を考えているのか解らないポーカーフェイスの承太郎は、相変わらず無言。 誘ったのは自分なんだから、何か言わなくちゃ、言わなくちゃと焦燥感がつのる。 「ち、誓いの言葉、言わなくちゃ。ええと……えっと、えと……」 「悪いがウェールズが言ってた誓いの言葉は覚えてねーぜ」 「て、適当でいいのよ、適当で。どうせ、その、お遊びみたいなものなんだし」 そう、こんなものはお遊び。ごっこ遊び。 でも、それでもちょっとは、照れたり、恥ずかしがったり、戸惑うとか、嬉しそうにするとか、してもいいんじゃない? 何で無言。何で無表情。何を考えてるのか全然解んない。ほんと、解んない。 「わわ、私……ルイズ・フランソワーズ……は、その」 一生懸命言葉を考えるうちに頭が茹だってきて、訳が解らなくなってくる。 何を言えばいいかなんていくら考えても解らないし、いっそ勢いに任せて唇がつむぐがままに何か喋ってしまえばいいかもしれないとも思う。 「私は……!」 うん、それがいい、そうしよう。思考を放棄して後は本能に任せよう。 「あんたを勝手に召喚しちゃって、悪かったと思ってる」 今さら謝るの? もう嫌われちゃっているのに。 「で、でも。あんたは異世界の人間だから、召喚しなきゃ、一生……逢えなかったから」 逢えなかったら、この今は無かっただろうから。 「例えあんたにとっては不服でも、私は、ジョータローと……」 つらい事もあったけど、嫌われたりもしたけれど、今までの過去を否定したくないから。 「ジョータローと逢えてよかった」 これは私の、正直な気持ち。だと思う。 「この際だから、あんたも好きな事、何でもいいから言ってみなさいよ。 ……私への文句だろうと、特別に許して上げるわ」 これで最後だから、正直な気持ちが聞きたい。 正直な気持ちが――。 「ルイズ。おめーはわがままで口うるさくて高飛車で偉ぶっていてムカつく」 特別に許すって行ったけど取り消したい気分になるルイズだった。 怒りがフツフツと燃え上がり、顔がさっきまでとは違う理由で赤くなる。 「だが……誇り高い貴族であろうという志の高さは認めていた」 持ち上げてから落とすのと、落としてから持ち上げるの、それぞれ違った効果があるけれど、まだ話の途中みたいだから油断はできない。 「……かつてDIOを倒すために旅をした仲間達のように……。 いつしかお前を信頼している自分に気づいた……だが……」 だが、と来た。だが、何なのか。 ルイズにはその続きが想像できなかった。 「その気持ちが俺のものなのか、ガンダールヴのルーンによるものなのか判らなくなった。 おめーの虚無の詠唱を聴くたび、俺の精神は昂り、同時に安らぎを覚えた。 デルフリンガーが言うにはそれがガンダールヴの本能らしい……。 そしてコントラクト・サーヴァントした使い魔は主人に忠実になるそうだな。 人間を使い魔にした場合も同じような効果があったとして不思議は無い……」 「あ……あの、ジョータロー? 何の……何の話よ、それ」 「だから……これが俺とガンダールヴ、どっちの気持ちかは解らねーが……。 ルイズ、俺はお前を見殺しにはできない。仲間を喪うのは……二度とゴメンだぜ」 「ジョ……」 「アルビオン軍は俺が足止めする」 突然承太郎はスタープラチナを発現させ、ルイズの首に当て身を食らわせた。 意識が暗闇に落ちる中、ルイズは承太郎に抱き支えられるのを感じた。 ルイズが気絶したのを確認すると、空気を読んで黙っていたデルフリンガーが口を開く。 「結局相棒は伝説通り虚無の盾になるつもりかい?」 「……俺の精神がルーンによって操作されたものなのかは解らないが、少なくともルイズの精神は操られたものじゃあない……それで十分だ」 承太郎の瞳には、エジプトへの旅の間ずっと宿っていた黄金色の光が、色あせる事無く輝いていた。まるで星のように。
https://w.atwiki.jp/eafifa07/pages/181.html
戻る ボローニャ 登録漏れ選手 ポジション 選手名 前所属クラブ 現背番号 ※追記 FW Enrico Fantini トリノ 25
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4572.html
前ページ次ページ鮮血の使い魔 クロムウェルの天幕を訪れると、見張りの兵士が留守を告げた。 こんな夜遅くにどこに行っているのか? 兵士も行き先を知らないようだった。 不審に思い、彼女はクロムウェルを探して歩き回る。 そして。 「こと……のは……?」 「ええ。奇妙な名前と服装の平民で、ワルド様にお仕えしていらしたとか」 「……その女はどこに?」 「あちらの天幕をご使用していらっしゃいますが」 「そう」 その会話が成されている頃、言葉は? 「こんな時間に、どちらへ?」 巡回中の兵士に捕まっていた。 すぐ後ろ、天幕の出入り口を潜ればクロムウェルの死体がある。 一歩でも踏み入られたら最後、兵士から武器を奪って力ずくで逃亡するしかない。 どう殺すかを考えている言葉に無用心に近づいた兵士は、 衣服の乱れと火照った身体に気づき、天幕の中で何があったかを想像する。 その想像は半分だけではあるが正解であった。 兵士の視線が、シャツから覗く胸の谷間へと落ち、ごくりと唾を飲む。 「……の、喉が渇いて、水を……」 行為により喉が渇いてる事は事実だったし、兵士も不審には思わなかった。 「そ、そうでしたか。よろしければお持ちしますが」 「いえ、夜風にも当たりたいので、自分で……」 「でしたら水場までご一緒しましょう」 色香を漂わせる言葉をもうしばらく近くにいたいという下心と、 客人を守らなければならないという職務の両方で兵士は申し出たのだが、 言葉は一刻も早くロサイスから逃亡しフーケと合流したかった。 約束の時間は、日が沈む時間と、昇る時間の両方。 つまり早ければ今日の夜明けには合流できる。急ぎたかった。 「申し訳ありません……少し、一人になりたいんです」 その一言で、兵士の想像は完成した。 (深夜、彼女の天幕を訪れるクロ……えーと、お偉いさん。 いい生活をさせてやるとかどうとか言い包めて身体を要求。 平民がお偉いさんに逆らえるはずもなく、散る純潔。 傷心の少女は気晴らしに、一人夜風に当たりに行く……そういう訳だな!?) 目頭が熱くなるのをこらえながら、兵士は「ではお気をつけて」と言葉を見送った。 そのまましばらくその場に立ち尽くし、天幕の中の出来事を妄想していると、 フードをかぶり顔を隠した小柄な少女がやってきた。 どういう役職なのかは知らないが、クロムウェルの客人であるため、無礼があってはならない。 「ここが、妙な名前と服装の平民の天幕?」 「え? あ、はい。コトノハ様の天幕です」 「そう」 それだけ聞き、フードの少女は天幕に入ろうとした。 「あ、しかしコトノハ様は現在外出中にございます」 構わずフードの少女は天幕の中を覗き込み、濃密な血の匂いに軽いめまいを覚える。 匂いが外に漏れぬよう素早く中に入り、ベッドの上で仰向けに眠っている男の姿を確認する。 ピクリとも動かない。近づく。全裸のクロムウェル。しわくちゃで赤黒く濡れたシーツ。 死んでいる。 傀儡を失ってしまい、少女は真の主に報告すべきか一瞬だけ迷った。 しかし、その前に、どうしても、確かめたい。報告するのはそれからでいい。 「桂、言葉……」 少女は正確な発音で言葉の名前を言った。ここでは明かされていない苗字を含めて。 酷く喉が渇いていたため、本当に水場に行こうかとも考えた。 しかしロサイスに留まれば留まるほど、クロムウェル殺害が発覚する可能性が高まっていく。 人目を忍びながら、ロサイスの外壁までたどり着く。 門には当然、門番がおり、呼び止められてしまう。 かといって外壁を登るのは、仮にガンダールヴの力を使っても難しいだろう。 どこかに抜け道でもないものか? いっそ強行突破でもしてしまうか? いずれにしろ武器を手に入れておきたい。今の自分は無力な小娘だ。 「そこで何をしているの?」 突如背中から声をかけられ、言葉はポケットに手をいれナイフを掴んだ。 「……道に、迷ってしまって」 微笑を浮かべて振り返ると、そこにはフードを深くかぶって顔を隠した少女。 背は言葉よりも低く、年齢は中学生程度に見える。 「クロムウェルを殺したの?」 「……何の事か解りません」 殺すか。しかし武器を持っている様子はない、女官? いや、メイジか? 杖なら隠し持てる。 だとしたらやっかいな相手だ。 メイジと素手で戦って勝ち目は無いし、万が一勝っても武器は得られない。 そもそも騒ぎになった時点で、兵士達が駆けつけてきて袋のねずみ。 先手を取って、一撃で殺すしかない。 この距離で? 大またでも三歩。その間に杖を抜かれ、駄目だ、間に合わない。 「アンドバリの指輪は」 「何を言っているのか解りません」 フードの中で、少女の額がわずかに光った。 「左のポケット」 なぜ指輪を入れている場所が解ったのか。 このままではどんどん不利な状況に追い込まれるだけだが、今動いたら返り討ちに合うのも事実。 例え不利になったとしても耐えるしかない。隙が生まれるのを待つしかない。 「……狙いは、最初からアンドバリの指輪だったの?」 どうせもうバレているのだから、下手に嘘をつき続けるよりも正直に答えるべきか。 「……そうです」 「指輪の力を知っているの?」 「死んでしまった人を生き返らせられる……ですよね」 「……。指輪を手に入れたのは、虚無の正体を暴くため?」 言葉の事情を知らない側から推理するなら、なるほど確かに妥当な答え。 どうするか。 言葉は世界<ハルケギニア>のすべてを裏切った。 まだ手を差し伸べてくれる人はいるけれど、もう自分はその手を掴むつもりは無い。 利用できるなら利用するだけ。 でも。 誠だけは裏切らない。裏切れない。 だからといって、ここで嘘をついたとして、誠を裏切ったとはならないだろう。 でも誠に関する事で嘘をつくのは、純粋に嫌だった。 「生き返らせたい人がいるんです」 「……誰を?」 「……誠君を」 「ま、こ……?」 どうしたのだろうか。フードの少女は狼狽し、致命的な隙を作りながらよろめいている。 殺せる、と思いながらも予想外の反応に言葉は眉をひそめた。 「誠君を知っているんですか?」 「……どうして、その人は死んだの?」 「殺されたんです」 「誰に……!?」 名前を言った。 膝が砕け、その場に崩れ落ちる少女。 まさか、この少女はあの女と関係のある人物? だとすれば言葉同様、地球から召喚された、虚無の使い魔? ――ヴィンダーやミョっちゃんならともかく、ガンダーになら任せちゃう。 水の精霊が口にした名前を思い出す。 ガンダーとは、ガンダールヴを示しているのだろう。 コルベールならば、ヴィンダーとミョっちゃんの正しい名前も知っていただろうか? ふと、コルベールの悲しそうな顔を思い出す。今はそんな事どうでもいいはずだった。 「あなた、もしかしてミョっちゃんですか?」 からかうように言葉は言った。 すでに殺害のチャンスではあるが、相手の正体を言い当てる事で優位に立ち、 情報を引き出そうと思っている――のだが、何のために? ルイズの優しい顔が浮かんだ。これも、今は、どうでもいい思い出のはず。 言葉は思い出を振り払い、少女の反応をうかがった。 「ど、どうして――」 少女の動揺はさらに大きくなる。 『ヴィンダー』ではなく『ミョっちゃん』の方がちゃん付けな分、 相手を馬鹿にするかのような言い方になる。 そんな理由で先に『ミョっちゃん』の名前を出したのだが、 どうやらお見事大正解。 「……あなたは、ガンダールヴ?」 少女が問い返してくる。 ヴィンダーではなくガンダールヴの名前を出してきた理由は何だろうか? もしかしたらもうヴィンダーとは接触しているのかもしれない。 あるいはクロムウェルを『武器』で殺したからそう思われたのか? といっても食事用のナイフはガンダールヴにとって『武器』ではないが。 「ガンダーでいいですよ、ミョっちゃん。 ところでヴィンダーが誰かご存知ですか?」 挑発するように言葉は言った。 水の精霊のもたらした何気ない情報が、意外なところで役に立った。 「ヴィンダールヴの事なら、知らない」 「そうですか」 つまり第三の虚無の使い魔は、レコン・キスタも掴んでいないという訳だ。 それにしても、ショックを受けているからなのか、ずいぶんと口の軽い使い魔だ。 いっそミョっちゃんの主が誰なのか問いかけてみたら、答えてくれるかもしれない。 だがそれ以上に気になるのは、ミョっちゃんの正体だ。 誠を知っていてこの身長だと、誠の中学の後輩だろうか? いや、しかしこの声、聞き覚えがある。 (ああ、そういえば、背の低いクラスメイトが……) 言葉の瞳に憎悪の色が灯った。 西園寺さんは私を裏切った。 でもこの人も西園寺さんを裏切って、誠君に……。 だから、この人は、西園寺さんの、同類……。 「……教えて。世界は、どうしてる?」 今度は向こうが質問をしてくる。 「死にました」 簡潔に冷徹に答えた。 私が殺しましたと言ってもよかったが、短く答えようとして自然と今のセリフになった。 もし誰が殺したかを明かしたら、彼女が自分に敵意や憎悪を抱く可能性もあったため、 言葉の答え方は正しい判断と言えたが、そうなったらそうなったで言葉は気にしないし、 殺せばすむ問題なので、「死にました」という答えは他意の無いものだった。 言葉はポケットの中でナイフを握りしめたまま、彼女に近づく。 しかし素の腕力と食事用のナイフなんかで、フード越しに殺せるかは疑問だった。 ナイフを刺せる位置まであと一歩という段になって、うつむいたままの彼女が言う。 「ミョっちゃんからガンダーへ、ふたつだけアドバイス。 アンドバリの指輪は、偽りの生命を与えるだけでなく、人の心を操る。 その力を使えばロサイスはもちろん、アルビオンから脱出できるはず」 「……そうですか」 「でも覚えておいて。これがふたつめのアドバイス。 もしあなたが伊藤を生き返らせても、それは元の伊藤じゃない。 生き返らせたあなたの操り人形。あなたの望むように行動する、ただの人形」 「誠君は、元々私の望むようにしてくれています。誠君は私の彼氏ですから。 だから私も誠君の望むようにしているんです。私は誠君の彼女ですから」 「……そう……そうなったの?」 そう呟く彼女が惨めな負け犬のように見え、言葉は冷笑した。 誠の愛は、自分に向いている。こんな泥棒猫なんかには決して向かない。 だから、言葉は殺すのをやめた。 「信じられないようですから、今度見せて上げます。 私と誠君が、どれだけ愛し合ってるかを……」 そのために言葉は、彼女を殺さず、その場を去った。 そして指輪を左手の中指にはめ、門番に向けて使う。 「私を見逃しなさい。ついでにあなたが持ってる槍を私に、それと灯りを」 こうして武器とカンテラを手に入れつつ、騒ぎも起こさずに言葉はロサイスから脱出した。 しかし、そう遠く離れないうちにロサイスが騒がしくなる。 クロムウェルの死体が見つかったのだろう。言葉は約束の森へと急ぐ。 ミョっちゃんことミョズニトニルンは、 クロムウェルの暗殺で大騒ぎになっているロサイスの中で、 ぼんやりと双月を眺めていた。 飛行機の中で、召喚のゲートに吸い込まれてから、色々な事があった。 大切な人々と離れ離れになり、恐らくもう二度と会えない。 誠と世界がどうなったのか、決して知る事ができない。 そう、思ってたのに。 二人とも、とっくに、死んでいた。 「世界……伊藤……」 涙があふれ、双月が歪む。 第17話 ミョっちゃんからガンダーへ 前ページ次ページ鮮血の使い魔
https://w.atwiki.jp/mhwbowgun/pages/241.html
基本性能 名前 RARE 攻撃力 会心率 防御力 スロット ブレ カスタム強化 パーツ強化 主力弾 備考 ボロスボローカⅡ 10 351 -20% +30 ②②* 大 5~10 ○ 弾薬種 装填数 反動 リロード 特殊 抑制0 抑制1 抑制2 抑制3 抑制4 補助0 補助1 補助2 補助3 補助4 LV1通常弾 4 中 小 普通 速い 速射 LV2通常弾 3 中 小 普通 速い 速射 LV3通常弾 2 特大 大 中 普通 速い LV1貫通弾 5 大 中 小 普通 速い LV1散弾 3 大 中 普通 速い 速射 LV2散弾 4 大 中 小 普通 速い LV3散弾 2 特大 大 やや遅い 普通 速い LV1徹甲榴弾 2 特大 大 中 やや遅い 普通 速い LV3徹甲榴弾 1 特大 遅い やや遅い 普通 LV1回復弾 3 大 中 やや遅い 普通 速い LV1麻痺弾 4 大 中 やや遅い 普通 速い LV2麻痺弾 3 特大 やや遅い 普通 速い 滅龍弾 1 特大 大 中 やや遅い 普通 硬化弾 1 大 中 小 やや遅い 普通 捕獲用麻酔弾 2 大 中 小 普通 速い 特徴 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yuusyanohanamichi/pages/52.html
加入条件:ジラルドの森のボス戦後、自動加入 技名 効果 対象 使用FP 習得LV ダブルヒット 物理80%×2回攻撃 単 03 自己犠牲 数ターン単体攻撃の標的になる 自 00 五月雨剣 物理120%攻撃 全 04 イリュージョン 一度のみ物理攻撃回避 単 10 アブソリュートガード 数ターンのみ絶対防御 自 15 鳳凰剣 物理220%攻撃 全 07 ヒール EP小回復 単・全 04 アボイドパワー 敏捷性上昇 単 06 バリアパワー 魔法攻撃半減 単 06 メガヒール EP中回復 単・全 09 リフレクト 魔法攻撃反射 単 07 アボイドフォース 敏捷性上昇 全 22
https://w.atwiki.jp/footfootfoot/pages/132.html
ボローニャ
https://w.atwiki.jp/sflegacy/pages/47.html
ケイハーム王国軍 領土:ボローニャ 君主:ジェノバ 攻略難易度:☆☆☆ 初期武将 ジェノバ ズガー ナックル ベアードラ 国力 4 城壁 3 兵士 196 地形 平地 天候 晴れ 劣鬼 80 金 150 宝玉 120 家畜 60 貨幣 7000 支出 590 基本資産 金
https://w.atwiki.jp/sfgenesis/pages/19.html
聖騎軍コスダリオ ボローニャ農村地域に暮らす人々は、近年、共和国が課した納税に苦しみ、大きな不満を感じている 国名:ボローニャ 君主:ゼルディ 兵士数:400 総国力:70 基準通貨:金 92 名前 武力 知力 魅力 外交 忠誠 属性 兵種 LV1 LV2 LV3 ゼルディ 8 2 6 4 10 攻 ソルジャー 気合注入 鼓舞 S・フォース ヴェルージェ 2 7 4 6 10 防 ガーディアン 気合注入 鼓舞 天魔命水 ヤミィ 4 10 4 7 10 魔 マジシャン 混乱の鐘 石守りの至光 女神降臨 ダブルエックス 2 10 2 1 3 魔 村人 防御壁の呪文 なし 精霊王XX マコト 7 3 4 2 2 防 ニンジャ なし 防御の呪文 壱之太刀辻風 国イベント イベント名 登場人物 発生条件 オープニング ゼルディ,ヴェルージェ,ヤミィ,闘神マリアリュス 1ヶ国制覇イベント 賢神プラナリュア,闘神マリアリュス,ジャガンデュラ 4ヶ国制覇イベント ゼルディ,ヴェルージェ,ヤミィ,マコト,ダブルエックス 10ヶ国制覇イベント ゼルディ,ヴェルージェ,ヤミィ,マコト 14ヶ国制覇イベント ゼルディ,ヴェルージェ,ヤミィ,ダブルエックス 24ヶ国制覇イベント ヤミィ,マコト 29ヶ国制覇イベント ゼルディ,ヴェルージェ,マコト ダブルエックス×カルネージのバトルイベント発生済み 34ヶ国制覇イベント ゼルディ,ヴェルージェ ゼルディ&ヴェルージェ×カリスト・ホーンのバトルイベント発生済み ノーマルエンディング ゼルディ,ヴェルージェ 制覇イベントをコンプしていないorヴェルージェ以外の初期メンバーの1人でも解雇している 対神戦 賢神プラナリュア,闘神マリアリュス,ジャガンデュラ,ゼルディ,ヴェルージェ,マコト,ダブルエックス 制覇イベントを全て発生させる トゥルーエンディング ゼルディ,ヴェルージェ 名前 コメント すべてのコメントを見る 14ヵ国のイベントのとこ、共和国無くてもイベントが発生したんで消しました -- (名無しさん) 2016-08-09 19 09 44
https://w.atwiki.jp/espritlibre/pages/43.html
┃サイス アイアンサイス クラス レベル 力 精神 セグリパ 1 5 4 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 最大近接 最小魔法 最大魔法 ブロンズサイス クラス レベル 力 精神 セグリパ 13 20 18 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 最大近接 最小魔法 最大魔法 バックブレーカー クラス レベル 力 精神 セグリパ 25 36 32 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 最大近接 最小魔法 最大魔法 グラスカッター クラス レベル 力 精神 セグリパ 37 51 47 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 最大近接 最小魔法 最大魔法 シャドウスプリッター クラス レベル 力 精神 セグリパ 49 67 61 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 最大近接 最小魔法 最大魔法 ゴールデンサイス クラス レベル 力 精神 セグリパ 61 82 76 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 最大近接 最小魔法 最大魔法 スティング クラス レベル 力 精神 セグリパ 73 98 90 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 最大近接 最小魔法 最大魔法 ジャイアント クラス レベル 力 精神 セグリパ 85 114 104 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 最大近接 最小魔法 最大魔法 ブルーテイル クラス レベル 力 精神 セグリパ 95 127 116 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 最大近接 最小魔法 最大魔法 フォンド クラス レベル 力 精神 セグリパ 105 140 128 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 最大近接 最小魔法 最大魔法 ドラゴンヘッド クラス レベル 力 精神 セグリパ 115 153 140 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 最大近接 最小魔法 最大魔法 イビルウイング クラス レベル 力 精神 セグリパ 130 172 158 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 1210 1739 2679 最大近接 1331 1886 2846 最小魔法 921 1441 2438 最大魔法 1060 1607 2628 ヘッドカッター クラス レベル 力 精神 セグリパ 145 192 176 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 1400 1963 2980 最大近接 1540 2129 3167 最小魔法 1067 1620 2698 最大魔法 1228 1807 2910 ブラッディラスト クラス レベル 力 精神 セグリパ 160 211 194 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 1600 2195 3288 最大近接 1761 2381 3497 最小魔法 1221 1804 2963 最大魔法 1405 2017 3203 テルミナ クラス レベル 力 精神 セグリパ 170 224 206 強化レベル +0 +7 +9 最小近接 1741 2355 3499 最大近接 1916 2559 3728 最小魔法 1329 1933 3146 最大魔法 1529 2162 3403 デスセンテンス クラス レベル 力 精神 セグリパ 180 237 218 ※+10は未実装 強化レベル +0 +7 +9 +10 最小遠距離 1886 2523 3718 4917 最大遠距離 2075 2740 3960 5245 最小魔法 1440 2065 3332 4665 最大魔法 1657 2312 3608 4964 プロヴィデンスイレーサー クラス レベル 力 精神 OP セグリパ 155 205 181 力・敏捷・精神・体力+20 強化レベル +0 +7 +9 +10 クリティカル+350 最小近接 1532 2115 3183 4250 ラック+120 最大近接 1686 2296 3386 4529 最小魔法 1169 1742 2874 4060 最大魔法 1345 1947 3105 4312 ドラグーンイレーサー クラス レベル 力 精神 OP OP(+10) セグリパ 155 205 181 呪い攻撃力+250 呪い攻撃力+250 強化レベル +0 +7 +9 +10 クリティカル+550 クリティカル+550 最小近接 1532 2115 3183 4250 ラック+250 ラック+250 最大近接 1686 2296 3386 4529 攻撃力+10% 最小魔法 1169 1742 2874 4060 魔法攻撃力+10% 最大魔法 1345 1947 3105 4312 移動速度+16% 神鎌ブラッディラスト クラス レベル 力 精神 OP セグリパ 170 224 206 呪い攻撃力+250 強化レベル +0 +7 +9 +10 クリティカル+550 最小近接 1741 2355 3499 4645 ラック+250 最大近接 1916 2559 3728 4956 最小魔法 1329 1933 3146 4420 最大魔法 1529 2162 3403 4699 神鎌テルミナ クラス レベル 力 精神 OP OP(+10) セグリパ 170 224 206 呪い攻撃力+250 呪い攻撃力+250 強化レベル +0 +7 +9 +10 クリティカル+550 クリティカル+550 最小近接 1400 1963 2980 4645 ラック+250 ラック+250 最大近接 1540 2129 3167 4956 攻撃力+5% 最小魔法 1067 1620 2698 4420 全属性抵抗力+100 最大魔法 1228 1807 2910 4699 移動速度+10% 青い狂気のサイス クラス レベル 力 精神 OP セグリパ 170 237 218 力/敏捷/体力/精神 +40 強化レベル +0 +7 +9 +10 ラック +150 最小近接 1792 2397 3532 4671 クリティカル確率+7% 最大近接 1971 2603 3762 4983 すべての攻撃力 +300 最小魔法 1368 1962 3165 4432 最大魔法 1574 2196 3428 4716
https://w.atwiki.jp/clusteredge/pages/15.html
ロード・クロサイト(CV:神谷浩史) 年齢:20歳 誕生日:5月17日 血液型:B型 身長:178cm 体重:64kg ※11日が今の所最も早い登場 好みのキーワード 人造兵やレジスタンス活動に関するキーワードが好み。(例:人造兵) 貴族的なキーワードも好まれる。(例:髪型) 所有キーワードリスト(括弧内は所持している時間帯) 【11日以降(?)】 涙(朝)/希望(夜) 【16日以降】 教室(朝)/エルデン公国(昼)/馬術(夜) 【22日以降】 朝(朝)/瞑想(昼)/芸術(夜) 【30日以降】 港(朝)/理想(昼)/決闘(夜) 個人イベント ・接触1(演劇祭に参加せず、他にイベントが重ならないと11日に自動発生?) ・接触2(上記のイベントを見ていると13日に自動発生) ・接触3(上記二つのイベントを見ていると、演劇祭当日に自動発生) スチル ・№040 上に立つもの(好感度が一定値以上) ・№041 ロードの哲学(好感度が一定値以上) ・№068 ロードの余裕(アンヴィー「アジト」「髪型」「ロード」) ・№069 伝統など不要(アンヴィー「ロード」「クラスターE.A.」「爆弾」) ・№130 勧誘(アンヴィー「ロード」「庭園」「毒」) ・№134 ロードと兵器(アンヴィー「ロード」「アジト」「運動」) ED ・ラピス編ED ・アウイン編ED キーワード効果 【BEST】 アジト/髪型/貴族/旧校舎/人造兵/爆弾/薔薇/夕方/レグラント共和国/ 【GOOD】 読書/誇り/理想/ 【BAD】 クラスターE.A 【無反応】 軍人/グリアン共和国/出世/設計/レース